地味に超絶優秀な無料ファイル管理アプリ「Adobe Bridge」
Adobeのアプリといえば、まず名前が挙がるのは「Illustrator」「Photoshop」の2大巨頭でしょう。
そんな陰に隠れて、あまりスポットを浴びることなく埋もれがちながら
実は超絶使える無料ファイル管理アプリ「Bridge」の優秀な機能についてご紹介します。
どれもこれも、知らない人にとっては「こういう機能欲しかった~」と
デザイナーなら誰もが唸るような、痒いところに手が届く、
時短に直結する嬉しい機能ばかりです。
目次
①拡張子を選ばないサムネプレビュー
まず最も使える優秀な機能はこのサムネプレビュー。
もちろんエクスプローラーやFinderのフォルダ上でもjpgやpngファイルくらいはサムネ表示されるでしょうが、この「Bridge」でフォルダを開けば、今までサムネでは見られなかったpsdやpdf、aiファイルまでサムネで一覧表示できるようになります。
これでいちいちファイルを開かなくてもどんな内容のファイルか?サムネで簡単に確認できます。
加えて、Bridgeならサブフォルダも一気に表示できます。
手順は簡単。
画像部分のアロー(プルダウン)内の「サブフォルダー内の項目を表示」をクリックするだけ。
これで下層のフォルダ内のファイルも一気に表示してくれるので、いちいち下層のフォルダを開いて閉じて…を繰り返して漁る手間がなくなります!
さらに!Bridgeならファイルの並べ替えやサムネの拡大も簡単に行えるので、近似のファイルを隣に並べて見比べて探すことも可能になります。
②優秀なフィルター機能
撮影画像の中からいい画像だけを選定して絞り込みたい…
そんな場面に役立つのがここで紹介するフィルタリング機能。
それもいくつも使える機能があるので、時と場合に応じて自分に合った方法で最短の絞り込みを行ってみてください。
まずは最もオーソドックスな「ラベル」での絞り込み。
目ぼしいファイルのサムネ上で右クリック>「ラベル」から、【選択】【作業中】などといった定番のテンプレートラベルの中から選ぶことで色付きで仕分けしてくれます。
ラベルをつけたファイルは右上のフィルターアイコンからラベルの有無でフィルタリングしてくれるので選択済みのファイルを簡単に見つけ出すことができます!
そして、複数画像などの中から吟味して選定したい方には「レーティング」機能がオススメ。
候補として残したいファイルのサムネ上で1~5個までの星を残すことができます。
あとは絞りたい星の数でフィルターをかけて、候補を減らしながら吟味して選定することができるようになります!
さらに、細かくラベリングやフィルタリングしたい方には「タグ付け」がオススメ。
ファイルを選んで「キーワード」>「新規キーワード」をクリックすることで自分好みのキーワードを設定でき、もちろん指定キーワードでフィルタリングすることができるようになります。
共有サーバの中の多数の画像の中から使いたい画像をチェック・選定しておきたい人にとってはとてもありがたい機能です。
③急ぎの資料作りに嬉しい、秒で作れるコンタクトシート
急に複数画像を並べで載せた資料が必要になった…デザイナーにとってはよくあるケース。
そんな時、今までならIllustratorやExcel等で画像を均等に配置してサイズや間隔をそろえて、それぞれファイル名を打って…ととても面倒な作業をしていた人も少なくないでしょう。
そんな時に役立つのがこのコンタクトシート。
手順は、「出力」タグクリック>右の出力設定ウインドウでページサイズや配置点数を選んだら
「出力プレビュー」内に該当の画像ファイルをドラッグするだけ。
それだけで均等なサイズ・感覚で画像が配置され、各画像の下にファイル名も打ってくれる。
あとは右下の「PDFに書き出し」をクリックするだけで画像資料の出来上がり。
④作業効率化に最適な一括画像調整
複数の画像の明るさやカラーを同じだけ調整したい…そんな作業もBridgeを使えば秒で終わります。
手順は簡単。
該当画像を複数選択してツールバー内の「Camera Rawで開く」をクリック。
開いたウインドウ内で明度彩度、露光やコントラストなど単純な画像調整が一括で行えます!
以上、便利で優秀な機能を紹介してきましたが、まだまだ欠点もあります。
欠点①単体購入できない
これだけ便利なアプリですが、あくまでPhotoshop等の「補助アプリ」という位置づけなので、誰でも使える&購入できるという訳ではなく
Photoshop購入者かサブスク契約者のみの利用に限られます。
欠点②やや重い
作業効率化とはいいつつ、あらゆる画像やファイルをサムネ表示させることに特化させてているという事もあり、データや環境によっては表示完了までに時間を要する場合もあります。
なので必ずしもBridgeなら時短できる…という訳でもなく、フォルダ状況やデバイスによっては一つ一つ開いて作業した方が速い場合もあるかも知れません。
ともあれ、デザイナーにとってはあって損のない機能の方が多いと思うので
是非とも活用してみてはいかがでしょうか。
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