Windowsのアカウント名が日本語の状態でGitHub Desktopを使用する方法
Windowsのアカウント名が日本語で作成されている場合、正常に動作しないアプリケーションが存在します。GitHub Desktopもその一つのようです。今回は私の環境でこの問題を対処した手順をまとめます。
目次
環境
- Windows11
- GitHub Desktop
- PowerShell
- リポジトリをVPS上に配置
発生していた問題
GitHub DesktopからURL指定でのリポジトリのCloneを行うと、GitHub Desktopが「Cloning…」と表示された画面から進行しない、という症状が発生。
対処手順
ユーザーディレクトリへのシンボリックリンクを作成
スタートメニュー等からPowerShellを管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行します。
New-Item -ItemType SymbolicLink -Path "C:\Users\<シンボリックリンク名>" -Target "C:\Users\<ユーザー名>"New-Item -ItemType SymbolicLinkでシンボリックリンクを作成できます。-Pathにシンボリックリンク名、-Targetに対象ディレクトリを指定します。今回は日本語で作成されたユーザーディレクトリに対して英語名のシンボリックリンクを作成します。
環境変数の追加
スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリック。
表示されたフォームに「sysdm.cpl」と入力してシステムプロパティを開きます。

システムプロパティから環境変数の設定画面を開き、ユーザー環境変数に作成したシンボリックリンクのパスを追加します。
- 「システムのプロパティ」→「詳細設定」→「環境変数」を開く

- ユーザー環境変数に新規追加し、シンボリックリンク先のパスを設定

変数名はHOME、変数値は先ほど作成したシンボリックリンクを指定してください。ユーザー変数に登録すると$<変数名>という形で変数値にアクセスできるようになります。HOMEを追加した場合は、Git関連のツールで使用される$HOMEの接続先を変更することが出来ます。
SSH接続を行いknown_hostsへの登録
ssh-agentサービスが停止している場合はPowerShellから起動します。
Start-Service ssh-agentknown_hostsに接続情報を登録するためにリポジトリのあるVPSにSSH接続します。
ssh -i /c/Users/<シンボリックリンク名>/.ssh/<SSH鍵名> -p <ポート> <VPSユーザー名>@<VPS_IP>初回接続時に警告文が表示されるのでyesを入力します。これによりホスト情報がknown_hostsに登録されます。
以上の対処を行った後にGitHub Desktopを再起動、再度GitHub Desktop上からCloneを行うと問題なく処理が完了しました。
動作しなかった原因
2バイト文字の文字化け
GitHub Desktopは日本語に対応しておらず、ssh接続する際に.sshへのパスに日本語が含まれているとエラーが発生します。そのため.sshに繋がる英語名のシンボリックリンクを作成し、システムが$HOMEでアクセスできる状態にする必要があります。
ssh-agentが起動していなかった
ssh接続にはアプリケーションによっては専用のssh-agentを使用しているものもありますが、GitHub Desktopの場合はWindows標準のssh-agentを使用する様なので、停止しているのであれば起動と設定が必要になります。ただし、一度GitHub Desktopでの接続に成功した後はssh-agentを停止しても問題がなかったため、初回の何らかの処理にのみ使用しているのかもしれません。
known_hostsへの登録が無かった
GitHub Desktopが「Cloning…」という表示で停止する原因は、known_hostsに登録されていない場所にssh接続を行った際に、内部でknown_hostsに登録するかの確認処理が動いてしまうからだと思われます。通常のssh接続では登録の可否選択画面が表示されますが、GitHub Desktop上では表示されないため、そこで動作が停止してしまうようです。
最初に起きた問題への対処自体はknown_hostsへの登録のみですが、known_hostsへの登録を行っても別のエラーの発生が続いたため対処をしていった所、シンボリックリンクの作成とssh-agentの起動をしてGitHub Desktopが動作するようになりました。
GitHub Desktopのログを見ても具体的なエラーが記録されていないので、実際に内部でどの様な問題が起きているのかは不明です。ただ、私の環境の場合ではこの方法で対処が出来ましたので困っている方は参考にしてみてください。
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