タイガーラック クリエイティブブログ
2025
March
27

VBAとVB.NETの大きな違いとは?:似て非なる二つのVisual Basic

Visual Basicという名前を聞いて、あなたはどちらを思い浮かべますか?

  • ExcelなどのOffice製品でおなじみの「VBA」?
  • NETアプリケーション開発に使われる「VB.NET」?

「似たようなものだから、片方ができたら、もう片方もできるだろう」
――本当にそうでしょうか?

今回は、VBAとVB.NETの違いについて解説します。

そもそもVBAとVB.NETって何?

VBA(Visual Basic for Applications)

Microsoft Office製品に組み込まれているマクロ言語です。
Excel、Access、Wordなどで業務の自動化やツール作成に活用されています。

  • Officeに組み込み済みで、すぐ使える
  • Excel(Office製品)の操作を自動化できる
  • 単純な構文で習得が容易

VB.NET(Visual Basic .NET)

Microsoftの.NET Framework上で動作するプログラミング言語です。
デスクトップアプリ、Webアプリ、API開発など、より大規模で柔軟な開発に対応しています。

  • Visual Studioで開発
  • オブジェクト指向を完全サポート
  • コンパイル型のアプリケーションを作成可能

主な違いまとめ(ざっくり比較)

比較項目VBAVB.NET
利用シーンOfficeの自動化アプリケーション開発全般
開発環境OfficeのVBAエディタVisual Studioなど
配布方法Excelファイルなどに内包EXE、DLLとして配布可能
機能拡張性Office内の操作に特化外部ライブラリ、APIとの連携が柔軟

なぜ混同されやすいのか?

一番の理由は、文法がとてもよく似ていることです。
たとえば、次のコード。パッと見ただけでは、どちらがどちらか区別できない人も多いはずです。

If score >= 60 Then
    MsgBox "合格"
End If
If score >= 60 Then
    MessageBox.Show("合格")
End If

中には、「そもそも違いってあったの……?」と驚く方もいるかもしれませんが、
変数の宣言・条件分岐・ループ処理など、基本的な構文はほぼ共通しています。
そのため、VBA経験者がVB.NETのコードを見ても、「あ、知ってるやつだ」と感じてしまいやすいのです。

ですが──
「ここまで似ているなら、覚えることも少なそうだし、一緒と考えていいんじゃないの?」
……と思うのは、まだ早いんです。

VBAにはない!VB.NETの便利機能いろいろ

実際に両方使ってみると、

「VBAってこれができないの!?」
「VB.NETだとこれができたの!?」

と驚かされる便利機能がたくさんあります。

例:リストに値が含まれているかチェックしたい

VBAの場合▼

Dim fruits As Variant
fruits = Array("apple", "banana", "orange")

Dim i As Long, found As Boolean
found = False

For i = LBound(fruits) To UBound(fruits)
    If fruits(i) = "banana" Then
        found = True
        Exit For
    End If
Next i

If found Then MsgBox "ある"

VB.NETなら、たったのこれだけ▼

Dim fruits = New List(Of String) From {"apple", "banana", "orange"}
If fruits.Contains("banana") Then
    MessageBox.Show("ある")
End If

上記の通り、文法は同じでも実装したい処理に対するコードのアプローチは大きく異なります。

次は、文法や機能の違いだけでなく、「どうやって作っていくか」という開発スタイルに着目してみます。

プロジェクトとソリューション:開発スタイルの違い

VBAは「ひとつのOfficeファイルにコードがくっついている」スタイルです。

一方、VB.NETは「プロジェクト」や「ソリューション」といった開発単位の構造を持っているのが特徴です。

VBA

  • ファイル内に直接モジュール・フォーム・関数を記述
  • ファイル単位で完結する
  • チーム開発にはあまり向かない

VB.NET

  • プロジェクト:アプリケーションやライブラリなど、ひとつの開発単位
  • ソリューション:複数のプロジェクトをまとめる入れ物(例:UIとAPI、ライブラリなどが1セット)

Visual Studioではこの構造が前提となっており、ビルドや依存関係の管理、チーム開発に適しています。

つまり――

  • 見た目は似ている
  • 名前も似ている(Visual Basic)

それなのに「使い勝手もスケールも全然違う」
そのギャップこそが、混乱の元になっているのです。

では、実際にどちらを使えばいいのでしょうか?
次は、「どちらを学ぶべきか迷っている人」向けに、使い分けの考え方をご紹介します。

Visual Basicの「分かれ道」

もし今、どちらで開発すべきか迷っているなら、目的から逆算して考えてみましょう。

業務の自動化や、既存のファイルを活かしたツールを作りたい!

VBAが最適
 → 社内業務を効率化したい、部署内で簡単に配布・運用したい、といったケースに向いています。

スタンドアロンのアプリケーションや、Web・APIなど拡張性のあるシステムを構築したい!

VB.NETが最適
 → より高度なUI設計、外部サービスとの連携、大規模な開発に適しています。

どちらも触ってみることで、「向き・不向き」が見えてくるのですが、
それよりも、どんなものを作るのか?誰に使ってもらうのか?
その視点で選ぶと、自然とどちらが適しているか見えてくるはずです。

まとめ

名前は似ているけど、用途も環境もまったく別物!

  • VBAはOffice専用の簡易マクロ言語
  • VB.NETは.NETで動く本格的な開発言語

VBAからVB.NETへステップアップするのもアリ!

最後に

VBAにもVB.NETにも、それぞれに強みと活躍の場があります。
大切なのは、「自分が何を作りたいのか」。
目的に合った言語を選ぶことで、開発はもっと楽しく、もっと効率的になります!

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